法務という仕事 › インハウスロイヤー(M&A担当)
M&A・組織再編 × 弁護士資格保有
インハウスロイヤー(M&A担当)
代表例
インハウスロイヤー(M&A担当)
企業内弁護士(組織再編担当)
弁護士資格を持つインハウスロイヤー(企業に所属して働く弁護士)として、会社の買収・合併・組織再編を法務面から主導する仕事です。買収候補企業の契約書や訴訟リスクを精査する法務デューデリジェンス(買収前に相手企業のリスクを調べる調査)を行い、契約交渉や最終契約書の作成、必要な社内手続きの進行までを担います。外部の法律事務所やM&Aアドバイザリー会社(M&Aの仲介・助言を専門に行う会社)と連携しながらプロジェクトを進めることが多い役割です。
未経験からの難易度
弁護士資格必須
M&A実務の経験(法律事務所でのM&A案件経験等)があると即戦力として評価されやすい
働き方の傾向
忙しい
月の残業は目安30〜45時間程度。案件が動いている期間は、短期間で大量の契約書・資料を確認する必要がある
年収の中央値(参考)
900万円〜1100万円
求人の中心的なレンジ。M&A実務経験者やクロスボーダー案件(海外企業が絡む案件)対応者はさらに上振れすることもある
- 📋業務内容
- 買収予定の会社の契約書や訴訟履歴を確認し、リスクがないかを調べる法務デューデリジェンス
- 買収・合併の条件を定める最終契約書(株式譲渡契約書等)の条文をドラフト・交渉する
- 組織再編(会社分割・合併等)に必要な社内手続き(取締役会決議・株主総会など)のスケジュールを組み、書類を準備する
- 外部の法律事務所やM&Aアドバイザリー会社と連携し、案件全体の進行を管理する
- 買収後、相手企業の契約や規程を自社の体制に統合していく作業を法務面から支援する
- 🔍具体的な業務イメージ
1つのM&A案件は、初期検討から契約締結まで数ヶ月かかることが多く、法務デューデリジェンス(買収前のリスク調査)では相手企業の契約書を数十〜数百件規模で確認することもあります。確認結果はチェックリスト形式でExcelにまとめ、リスクの高い項目を優先的に報告します。最終契約書(株式譲渡契約書等)のドラフト・条文交渉にはWordを使い、外部の法律事務所やアドバイザリー会社との連携も含めて、一つの契約書に数十回の修正履歴が積み重なることも珍しくありません。案件が動き出す期間は情報管理が極めて厳格で、社内でも関係者を限定して進める緊張感があります。
- 🌟この仕事のやりがい
- 会社の将来を左右する大きな意思決定に、法務の立場から直接関わることができる
- 短期間で大量の情報を処理し、成果物として契約書にまとめ上げる達成感がある
- 企業法務の中でも専門性の高い領域で、市場価値の高いスキルが積み上がる
- ✨向いている人
- 短期間で大量の資料を読み込み、要点を整理するのが得意な人
- プレッシャーのかかる交渉の場でも、冷静に条件を詰められる人
- 複数の関係者(社内・相手企業・外部専門家)を巻き込みながらプロジェクトを進められる人
- 🙅向いていない人
- 決まった業務量を淡々とこなす方が好みで、繁閑の差が大きい働き方が苦手な人
- 一つの案件に長期間じっくり向き合うより、多くの案件を並行して抱えることに抵抗がある人
- 高い緊張感の中での意思決定にプレッシャーを感じやすい人
- ⚠️つまずきやすいポイント
- 案件が動き出すと短期間で膨大な契約書・資料を確認する必要があり、業務量が急激に増える
- 買収後に想定していなかったリスクが見つかり、対応に追われることがある
- 社内の他部署がM&Aの詳細を知らされていない段階から動くため、情報管理の緊張感が続く
- 💪必要スキル
法務デューデリジェンスの実務知識
契約書のドラフティング・交渉力
プロジェクトマネジメント力
高い情報管理意識
弁護士資格
- 🧭その後のキャリアパス例
- 法務部門の責任者やCLO(最高法務責任者)へ
- M&Aアドバイザリー会社や投資ファンドの法務専門職への転身も
掲載の年収は各パターンの求人情報から算出した中央値の参考レンジです(quickfactsを参照)。経験・スキル・企業規模により変動します。
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