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エンジニアリングマネージャーという仕事分業された大規模基盤組織の統括役

大手・成熟組織 × 基盤・インフラ系チーム

分業された大規模基盤組織の統括役

代表例 大手企業のSRE(サービスが止まらず安定して動くよう、監視や自動化の仕組みを作って運用するエンジニア)・基盤組織のEM(エンジニアチームの採用・育成・体制づくりを担う管理職) クラウド基盤部門のマネージャー

EM(エンジニアリングマネージャー)として、大企業の基盤組織を統括します。基盤組織とは、サーバーやクラウド環境、開発者が使う共通の仕組みを整えてサービスが止まらないようにする組織のことです。大手では、運用保守・クラウド基盤・セキュリティなどチームが細かく分業されており、EMは複数のチームの連携、運用を委託している外部会社の管理、予算の管理、障害時の指揮といった「全体の安定運用」に責任を持ちます。コードを書く側のSREエンジニアと違い、組織全体の役割分担とリスク管理が仕事の中心です。

未経験からの難易度 社内昇格・経験者採用が中心

インフラの実務経験に加え、複数チームや外部委託先を見た経験が評価されやすい

働き方の傾向 障害時に波がある

月の残業は目安15〜30時間程度(IT業界の平均は月16〜23時間程度という調査があり、平常時は役割分担で下振れ、大きな障害時は上振れしやすい)

年収の中央値(参考) 900万円〜1100万円

情報が少なく参考程度。SRE・インフラ領域のマネージャー求人を参考にした目安で、企業規模や職位により上下

業務内容
  • 複数の基盤チームの連携の管理(例: 運用保守、クラウド基盤、セキュリティの各チームの役割分担と連絡経路の整理)
  • 運用を委託している外部会社の管理(契約内容に沿って運用が行われているかの確認)
  • 障害時の指揮(原因の切り分けの進行、関係部署への連絡、復旧後の振り返りの取りまとめ)
  • 年間予算とクラウド費用(サーバーの利用料)の管理、監査対応(セキュリティや法令の規定を満たしているかを確認される手続きへの対応)
具体的な業務イメージ

午前は夜間の障害やアラート(異常を知らせる通知)の確認と、各チームのリーダーとの定例会議が中心です。午後は外部の運用委託会社との打ち合わせ、メンバーとの1on1(上司と部下が定期的に1対1で話す面談)や評価面談、予算の確認を行い、夕方に上長への報告資料を作る、といった流れが一例です。

統括する組織の規模は企業によって大きく異なり、複数のチームと外部委託先を合わせて見る形が多いです。障害の対応は、現場の担当者が復旧し、EMは関係部署への連絡や状況報告、判断の取りまとめを担うのが一般的です。

成果物とツールの対応では、障害後の振り返り(ポストモーテム=原因と再発防止策をまとめた文書)は文書ツール、予算とクラウド費用の管理はExcelでの数値整理、経営層や上長への報告はPowerPointでの資料構成が必要です。

この仕事のやりがい
  • 社会的な影響が大きいサービスを、止めずに支えているという責任感と誇り
  • 大きな予算や多数のメンバー、委託先を動かして組織を運営する経験
  • 障害を減らす仕組みを改善し、組織全体の安定性が高まる手応え
向いている人
  • リスクを先回りして考え、手順やルールとして整えるのが得意な人
  • トラブル時にも冷静に状況を整理し、関係者に分かりやすく伝えられる人
  • 複数のチームや外部会社をまとめる、調整役を楽しめる人
向いていない人
  • 新しい技術を素早く試して導入していくことを一番の楽しみにしたい人
  • 担当の範囲が分業で区切られていることに窮屈さを感じる人
  • 報告書や監査対応など、記録を整える業務に抵抗がある人
つまずきやすいポイント
  • 障害時に、チームや委託先ごとの責任の範囲が曖昧で、対応が遅れやすい
  • 変更に承認が必要で、新しい技術の導入に時間がかかりやすい
  • 現場から離れ、実際の技術の状況が見えにくくなりやすい
必要スキル
障害時の指揮・状況整理力 クラウド・インフラの基礎理解 外部委託先の管理力 予算管理力 部署間の調整力
その後のキャリアパス例
  • IT部門・基盤部門の責任者(部長・本部長クラス)へ
  • スタートアップのVPoE(開発組織全体の責任者)・CTO(最高技術責任者。会社の技術面の責任者)への転身も

🎮 この職種を疑似体験

夜間に大きな障害が発生しました。運用保守チームとクラウド基盤チーム、外部の運用委託会社がそれぞれ「自分たちの担当ではないはず」と言い合い、対応が止まっています。あなたの次の一手は?

実務ではこう対応することが多いです

責任の議論を待つ間にも、サービスの停止が続き、影響が広がってしまいます。障害時はまず復旧を優先し、責任の整理は落ち着いてから行うのが一般的です。

◎ それが実務でも評価される対応です

復旧を最優先に指揮を取り、再発防止として連絡経路と役割分担を明文化するのは、分業が進んだ大規模組織のEMに期待される動きです。個人の責任追及ではなく、仕組みの改善に結びつけるのが基本です。

実務ではこう対応することが多いです

障害の最中に責任を追及すると、報告が遅れたり事実が隠されたりして、原因の特定がかえって難しくなることがあります。責任の追及ではなく、原因と仕組みに目を向ける振り返りが一般的です。

実務ではこう対応することが多いです

EMが現場作業に集中すると、関係部署への連絡や状況報告、判断の取りまとめが止まってしまいます。復旧作業は担当者に任せ、全体の指揮に専念するのが役割分担として一般的です。

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