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施工管理という仕事

「施工管理」は建築・土木・電気・管工事(空調や給排水設備の工事)という担当する構造物・設備の種類によって、求められる専門知識も現場の雰囲気も大きく変わります。同じ工事分野でも、元請け(ゼネコン)か専門工事会社(下請け)かという立場の違いで、任される範囲や忙しさの波も変わってきます。工事分野と立場を選んで、自分に近い施工管理の姿を見てみてください。

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工事分野
立場

2この組み合わせの傾向

建築 × 元請け

ゼネコンの建築現場監督

代表例 ゼネコン(工事全体を元請けとして統括する総合建設会社)の現場監督 マンション・ビル建築の施工管理

ビルやマンションの建築工事全体を、元請けであるゼネコンの立場で統括します。内装・電気・配管・鉄骨といった数多くの専門工事会社(それぞれの工事を専門に請け負う会社)を束ね、工程・品質・安全・コストの4つを同時に管理しながら、一つの建物を完成させる仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

資格取得支援制度が整っている企業が多く、若手のうちは先輩に同行しながら現場を覚えていくのが一般的

働き方の傾向 やや忙しめ

月の残業は目安35〜50時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、元請けは多くの専門工事会社を束ねる分、竣工前に業務が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 500万円〜700万円

求人の中心的なレンジ。大手ゼネコンや有資格者はさらに上振れすることもある

業務内容
  • 施工図(工事の詳細な手順・寸法を示す図面)や工程表の作成、日々の作業指示
  • 品質検査・安全パトロールの実施
  • 資材の発注・搬入スケジュールの管理
  • 専門工事会社との打ち合わせ・工程調整
  • 発注者(施主)や設計事務所との定例会議・協議
具体的な業務イメージ

朝は現場に着いて、その日働く職人さんたちに作業内容や注意点を伝える「朝礼」から始まります。午前中は現場を歩いて回り、作業が図面通りに進んでいるかを確認する巡回、午後は事務所に戻って現場写真の整理や翌日以降の工程表の作成、専門工事会社への発注書類の作成といった事務作業に時間を使う、というのが基本的な1日の流れです。ゼネコンの現場では、内装・電気・配管・鉄骨など数十社の専門工事会社を同時に管理することもあり、各社の作業タイミングが重ならないよう調整するのが大きな仕事になります。工程表の作成にはExcelや工程管理専用ソフト、施工図の確認にはCAD(図面を作成・編集するソフト)の基本操作が役立ち、品質検査の記録にはスマートフォンやタブレットの写真管理アプリが使われることが増えています。

この仕事のやりがい
  • 何もない土地からビルが完成していく過程を、最初から最後まで見届けられる
  • 数十社の専門工事会社をまとめ上げ、大きな建物を完成させたときの達成感
  • 竣工した建物が街に残り、長く使われ続ける実感を持てる
向いている人
  • 職人・発注者・設計者など、多くの立場の人との調整を苦にしない人
  • 段取りを考え、先回りして準備するのが得意な人
  • 体力に自信があり、屋外や現場での立ち仕事に抵抗がない人
向いていない人
  • 一人で黙々と作業を進める仕事を好む人
  • 予定外の変更やトラブル対応にストレスを感じやすい人
  • 天候に左右される屋外中心の働き方が苦手な人
つまずきやすいポイント
  • 天候や資材の納期遅れなど、自分の努力だけでは解決できない要因で工程が狂うことがある
  • 複数の専門工事会社の間で意見が対立したときに板挟みになりやすい
  • 事務作業(写真整理・書類作成)が後回しになり、残業が積み重なりやすい
必要スキル
工程管理力 複数業者の調整力 図面読解力 安全管理の知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 現場所長(現場全体の責任者)へ
  • 独立して専門工事会社を興す道も
建築 × 専門工事会社

内装・躯体工事の施工管理

代表例 内装工事会社(オフィスや店舗の内装仕上げを専門に請け負う会社)の施工管理 躯体工事会社(建物の骨組みとなるコンクリート・鉄骨工事を専門とする会社)の現場担当

ゼネコンから発注された建築工事のうち、内装や躯体(建物の骨組み)といった特定の工程を「専門工事会社」として担当します。工事全体をまとめる元請けのゼネコンに対して、決められた工期・仕様で仕上げて引き渡す「下請け」の立場で、自社の職人の手配や工程管理に集中する仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

職人経験がなくても管理側として採用されるケースが多いが、現場に出て覚えることは多い

働き方の傾向 波がある

月の残業は目安30〜45時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、下請けはゼネコンから指定された工期に合わせて動く分、終盤に業務が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 400万円〜600万円

求人の中心的なレンジ。元請け(ゼネコン)と比べるとやや低めの水準になりやすい

業務内容
  • 自社職人・応援の職人の手配、作業スケジュールの調整
  • ゼネコンの担当者との工程・仕様のすり合わせ
  • 資材の発注・搬入管理
  • 出来形(完成した部分の寸法や仕上がり)の確認、ゼネコンへの報告
  • 追加工事・仕様変更が出た際の見積り対応
具体的な業務イメージ

朝は自社の職人に加え、応援で入る職人も含めた当日の人員配置を確認するところから始まり、午前中は現場での作業確認、午後はゼネコンの現場事務所での定例会議に出席したり、翌週の作業計画を調整したりします。担当する現場数は会社の規模によって差があり、中小の専門工事会社では、施工管理担当者一人が同時に2〜3現場を掛け持ちすることも珍しくありません。工程表や職人の配置表の作成にはExcel、仕上がりの記録には現場写真の整理が欠かせず、追加工事の見積書作成には材料費・人工代(職人1人1日あたりの人件費)を積み上げて計算する力が求められます。

この仕事のやりがい
  • 自分たちの手で仕上げた壁や床が、実際に人が使う空間になる過程を見届けられる
  • 専門分野を極めることで、他社にはない技術力が評価される
  • 少人数のチームで動く分、仕事の成果が自分の頑張りとして見えやすい
向いている人
  • 特定の工事分野の技術を深く追求したい人
  • 少人数のチームで職人と密にコミュニケーションを取るのが得意な人
  • 元請けの都合に応じて柔軟にスケジュールを調整できる人
向いていない人
  • 工事全体を俯瞰して統括する立場を目指したい人
  • 元請けの都合で工程が変わることにストレスを感じやすい人
  • 会社の規模が小さい分、教育体制の手薄さに不安を感じる人
つまずきやすいポイント
  • ゼネコン側の都合で工程が急に変更され、対応に追われることがある
  • 職人の高齢化・人手不足で、必要な人員を確保できないことがある
  • 追加工事の費用交渉で、元請けとの間で板挟みになりやすい
必要スキル
職人とのコミュニケーション力 工程調整力 見積り作成力 専門分野の技術知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 自社の現場責任者・工事部長へ
  • ゼネコンの施工管理への転身も
土木 × 元請け

ゼネコンの土木施工管理

代表例 ゼネコンの土木施工管理 道路・橋梁工事の現場代理人(発注者と直接やり取りする現場の責任者)

道路・橋・トンネル・ダムといった公共インフラ工事を、元請けであるゼネコンの立場で統括します。発注者が国や自治体であることが多く、決められた予算と工期の中で、測量・出来形(施工した構造物の寸法)管理といった技術的な確認作業と、多くの専門工事会社の調整を並行して進める仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

公共工事特有の書類仕事(工事写真台帳・出来形管理資料等)は覚えることが多いが、OJT(先輩について実務をしながら学ぶ研修)で身につけていける

働き方の傾向 やや忙しめ

月の残業は目安30〜45時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、公共工事は年度末(3月)に工期が集中しやすく、その時期は残業が増えやすい)

年収の中央値(参考) 500万円〜700万円

求人の中心的なレンジ。大手ゼネコンや有資格者はさらに上振れすることもある

業務内容
  • 測量・丈量(距離や高さを実測すること)による出来形の確認
  • 工事写真の撮影・整理、施工計画書(工事の進め方・安全対策等をまとめた書類)等の書類作成
  • 発注者(国・自治体の担当者や建設コンサルタント(発注者に代わって設計・工事監督を行う会社))との協議・報告
  • 専門工事会社への作業指示、工程・安全管理
  • 近隣住民・交通関係者への説明対応
具体的な業務イメージ

朝は現場で測量機器を使った出来形の確認や写真撮影から始まり、午前中は現場を巡回して作業状況を確認、午後は事務所に戻って発注者に提出する施工計画書や出来形管理資料の作成に時間を使う、というのが典型的な1日です。道路や橋の工事は数百メートル〜数キロにわたる範囲を数か月〜数年かけて進めることもあり、専門工事会社を含め現場に関わる人が数十人規模になることもあります。出来形の記録にはExcelでの数値管理、施工計画書の作成にはWord、測量データの図面化にはCAD(図面を作成・編集するソフト)の基本操作が使われます。

この仕事のやりがい
  • 完成した道路や橋が、地域の暮らしを長期間支え続ける
  • 大規模な構造物を計画通りに作り上げた達成感が大きい
  • 測量・施工技術など専門性が着実に積み上がっていく
向いている人
  • 細かい数値管理や書類作成をコツコツ続けられる人
  • 屋外での測量・現場作業に抵抗がない人
  • 発注者(役所等)との折衝を丁寧に進められる人
向いていない人
  • 書類仕事より現場作業だけに専念したい人
  • 天候に左右される屋外中心の働き方が苦手な人
  • 年度末など特定時期の忙しさの波にストレスを感じる人
つまずきやすいポイント
  • 公共工事特有の書類の量が多く、事務作業に時間を取られやすい
  • 天候不順で工程が遅れても、年度内の工期は動かせないことが多い
  • 発注者や地域住民など多方面への説明対応に神経を使う
必要スキル
測量・出来形管理の知識 書類作成力 発注者との折衝力 工程管理力 Excelでの数値管理力
その後のキャリアパス例
  • 現場代理人(発注者と直接やり取りする現場責任者)へ
  • 土木施工管理技士(国家資格)の上位資格取得で大規模現場の監理技術者へ
土木 × 専門工事会社

土木専門工事会社の施工管理

代表例 舗装工事会社(道路のアスファルト舗装を専門に請け負う会社)の施工管理 土工事会社(掘削・盛土等の土木工事を専門とする会社)の現場担当

ゼネコンから発注された土木工事のうち、舗装・土工事・法面(斜面)工事といった特定の工程を「専門工事会社」として担当します。元請けのゼネコンが示す工期・仕様に沿って、自社の重機オペレーターや職人を動かす「下請け」の立場の仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

重機の資格(小型移動式クレーン等)は入社後に取得支援を受けられる会社が多い

働き方の傾向 波がある

月の残業は目安25〜40時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、天候に左右される屋外作業の遅れを取り戻す時期に業務が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 400万円〜600万円

求人の中心的なレンジ。元請け(ゼネコン)と比べるとやや低めの水準になりやすい

業務内容
  • 重機オペレーター・作業員の手配と配置
  • ゼネコンの担当者との工程・仕様のすり合わせ
  • 資材(アスファルト合材・砕石等)の手配、搬入管理
  • 出来形(施工した部分の寸法や仕上がり)の測量・記録、ゼネコンへの報告
  • 安全朝礼、周辺道路の交通誘導計画
具体的な業務イメージ

朝は重機や作業員の当日の配置を確認し、現場では作業の進捗確認と安全確認を行い、午後は翌日以降の資材手配や、ゼネコンとの工程確認の電話・打ち合わせに時間を使います。中小の専門工事会社では、施工管理担当者一人が同時に2〜3現場を掛け持ちすることも珍しくありません。出来形の記録や資材の発注書作成にはExcel、現場写真の整理にはスマートフォンの写真管理アプリが使われます。

この仕事のやりがい
  • 自分たちが施工した区間が、実際の道路として使われ始める瞬間
  • 重機と職人をうまく動かして工程通りに終えられたときの達成感
  • 専門分野の技術力が現場で直接評価される
向いている人
  • 重機や作業員のスケジュールを組み立てるのが得意な人
  • 屋外での現場作業・天候の変化への対応に慣れている人
  • 元請けの指示に沿って柔軟に動ける人
向いていない人
  • 工事全体を俯瞰して統括する立場を目指したい人
  • 天候による工程変更にストレスを感じやすい人
  • 会社の規模が小さい分、教育体制の手薄さに不安を感じる人
つまずきやすいポイント
  • 天候不順による工程遅れのしわ寄せが、自社の作業員のスケジュールに直接響く
  • ゼネコン側の都合で作業順序が急に変わることがある
  • 重機・作業員の手配が集中する時期に、人員確保で苦労することがある
必要スキル
重機・作業員の手配力 工程調整力 出来形管理の知識 元請けとの折衝力 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 自社の工事部長・現場責任者へ
  • ゼネコンの土木施工管理への転身も
電気 × 元請け

電気設備工事の元請施工管理

代表例 電気設備工事会社(受変電設備や幹線・照明等の電気工事を専門とする会社)の元請施工管理 大規模ビルの電気設備現場監督

大規模なビルや商業施設の受変電設備(電力会社から送られる高電圧を、建物内で使える電圧に変換する設備)、幹線、照明などの電気工事を、元請けの立場で統括します。停電を伴う切替作業など、失敗が許されない工程を管理する専門性の高さが特徴です。

未経験からの難易度 業界経験があると有利

電気工事士の資格や電気系の学科出身だと早期に戦力化しやすいが、未経験可の求人もある

働き方の傾向 やや忙しめ

月の残業は目安35〜50時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、受変電設備の切替作業は建物の稼働に影響が出ないよう夜間・休日に行われることが多く、上振れしやすい)

年収の中央値(参考) 550万円〜750万円

求人の中心的なレンジ。1級電気工事施工管理技士等の有資格者はさらに上振れすることもある

業務内容
  • 電気施工図(配線・機器の配置を示す図面)の作成・確認
  • 受変電設備・幹線・照明設備の工程管理
  • 下請けの電気工事会社への作業指示、資材発注
  • 停電を伴う切替工事の計画・立ち会い
  • 竣工検査・官公庁への届出書類の作成
具体的な業務イメージ

日中は現場で配線・機器の設置状況を確認し施工図と照らし合わせ、事務所に戻ってからは電気施工図の修正や工程表の更新、下請け業者への発注書類の作成に時間を使います。受変電設備の切替のように、建物の電気を一時的に止める必要がある作業は、テナントの営業に影響が出ないよう夜間や休日に組まれることがあり、その日は昼夜が逆転するスケジュールになることもあります。大規模ビルの電気設備工事では、下請けの電気工事会社が数社〜十数社関わることもあります。電気施工図の確認にはCAD(図面を作成・編集するソフト)、工程表や資材発注の管理にはExcelが使われます。

この仕事のやりがい
  • 建物の「血管」にあたる電気設備を、事故なく作り上げた達成感
  • 停電を伴う難易度の高い工事を無事にやり遂げたときの充実感
  • 専門性の高い技術知識が着実に積み上がっていく
向いている人
  • 電気の仕組みなど技術的な内容をコツコツ学べる人
  • ミスが許されない作業に慎重に取り組める人
  • 夜間・休日の作業にも柔軟に対応できる人
向いていない人
  • 決まった時間で規則正しく働きたい人
  • 技術的な専門知識を継続的に勉強することが苦手な人
  • 細かい図面の確認作業を煩わしいと感じる人
つまずきやすいポイント
  • 停電作業などやり直しがきかない工程で、強い緊張感を伴う
  • 夜間・休日の作業が入ると生活リズムが崩れやすい
  • 電気系の専門知識のキャッチアップに時間がかかる
必要スキル
電気設備の専門知識 施工図の読解・作成力 複数業者の調整力 安全管理の知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 現場所長へ
  • 電気工事施工管理技士(国家資格)の上位資格取得や設備設計職への転身も
電気 × 専門工事会社

電気工事会社の施工管理

代表例 電気工事会社(配線・コンセント・照明器具の設置等を専門に請け負う会社)の施工管理担当 配線工事の現場管理

ゼネコンや電気設備工事の元請けから発注された配線・コンセント・照明器具の設置といった工程を、「専門工事会社」として担当します。自社の電気工事士(資格を持って実際に配線作業を行う職人)を現場に配置し、指示された工期通りに作業を終わらせる「下請け」の立場の仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

資格取得支援制度を使って、入社後に電気工事士等の資格を取るケースが一般的

働き方の傾向 波がある

月の残業は目安25〜40時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、元請けから示された工期の終盤に作業が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 450万円〜650万円

求人の中心的なレンジ。元請けと比べるとやや低めの水準になりやすい

業務内容
  • 自社の電気工事士の手配・配置
  • 元請けの担当者との工程・仕様のすり合わせ
  • 配線・照明器具・コンセント等の資材発注
  • 施工箇所の写真記録、元請けへの報告
  • 竣工前の通電確認・動作テストの立ち会い
具体的な業務イメージ

朝は当日どの現場に何人の電気工事士を配置するかを確認し、日中は現場を回って作業の進捗・安全確認を行い、夕方以降は元請けへの報告書類や翌日以降の資材発注をまとめます。中小の電気工事会社では、施工管理担当者が複数の現場を掛け持ちし、同時に2〜3件の小規模現場を管理することも珍しくありません。作業記録や資材発注書の作成にはExcel、現場写真の整理にはスマートフォンの写真管理アプリが使われます。

この仕事のやりがい
  • 自分が管理した配線・設備が、建物の明かりや電源として実際に使われ始める
  • 電気工事士たちと協力して工期を守り切ったときの達成感
  • 資格取得支援を受けながら、専門知識・資格が着実に増えていく
向いている人
  • 資格取得など、コツコツ勉強を続けられる人
  • 自社の職人と密にコミュニケーションを取れる人
  • 元請けからの細かい仕様変更に柔軟に対応できる人
向いていない人
  • 現場作業より事務作業に専念したい人
  • 元請けの都合で工程が変わることにストレスを感じやすい人
  • 会社の規模が小さい分、教育体制の手薄さに不安を感じる人
つまずきやすいポイント
  • 元請け側の工程変更のしわ寄せが、自社の職人の配置に直接響く
  • 電気工事士の人手不足で、必要な人員を確保できないことがある
  • 竣工間際の通電確認でトラブルが見つかると、対応に追われる
必要スキル
電気工事士とのコミュニケーション力 工程調整力 資材発注の管理力 基礎的な電気の知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 自社の工事部長・現場責任者へ
  • 電気工事施工管理技士の資格取得でゼネコンの元請施工管理への転身も
管工事 × 元請け

空調・給排水設備の元請施工管理

代表例 空調・衛生設備工事会社(ビルや工場の空調・給排水設備工事を専門とする会社)の元請施工管理 大型施設の設備現場監督

商業施設や病院、工場といった大型施設の空調・給排水・衛生設備工事を、元請けの立場で統括します。建物の完成間際に行う試運転調整(設備が設計通りに動くかの最終確認)まで含め、多くの専門工事会社をまとめながら、快適な室内環境と衛生的な水回りを作り上げる仕事です。

未経験からの難易度 業界経験があると有利

空調・配管の専門知識の習得に時間がかかるため、設備業界での経験があると有利

働き方の傾向 やや忙しめ

月の残業は目安35〜50時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、建物引き渡し直前の試運転調整期間に作業が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 600万円〜800万円

求人の中心的なレンジ。1級管工事施工管理技士等の有資格者はさらに上振れすることもある

業務内容
  • 空調・給排水設備の施工図(工事の詳細な手順・寸法を示す図面)作成・確認
  • ダクト・配管工事の工程管理
  • 下請けの設備工事会社への作業指示、資材発注
  • 竣工前の試運転調整
  • 官公庁・保健所等への届出書類の作成
具体的な業務イメージ

日中は現場でダクトや配管の設置状況を確認して施工図と照らし合わせ、事務所では施工図の修正や工程表の更新、下請け会社への発注書類の作成に時間を使います。建物の引き渡し直前には、空調が設計通りの温度・風量で動くか、給排水設備が正常に機能するかを確認する試運転調整が集中し、この時期は現場に張り付く日が続くこともあります。大型施設では下請けの設備工事会社が数社〜十数社関わることもあります。施工図の確認にはCAD(図面を作成・編集するソフト)、工程表や資材発注の管理にはExcelが使われます。

この仕事のやりがい
  • 建物の快適さや衛生を支える設備を、事故なく完成させた達成感
  • 試運転調整で設計通りの数値が出たときの手応え
  • 空調・配管の専門知識が着実に積み上がっていく
向いている人
  • 技術的な数値管理(温度・風量・水圧等)を丁寧に確認できる人
  • 竣工間際の忙しい時期にも粘り強く対応できる人
  • 複数の専門工事会社をまとめる調整力がある人
向いていない人
  • 決まった時間で規則正しく働きたい人
  • 技術的な専門知識を継続的に勉強することが苦手な人
  • 竣工間際の忙しさに強いストレスを感じる人
つまずきやすいポイント
  • 試運転調整でトラブルが見つかると、引き渡し直前に対応が集中する
  • 空調・配管の専門知識のキャッチアップに時間がかかる
  • 複数の専門工事会社の作業順序がぶつかったときの調整が難しい
必要スキル
空調・給排水設備の専門知識 施工図の読解・作成力 複数業者の調整力 試運転調整の知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 現場所長へ
  • 管工事施工管理技士(国家資格)の上位資格取得や設備設計職への転身も
管工事 × 専門工事会社

設備工事会社の施工管理

代表例 設備工事会社(空調ダクト・配管工事を専門に請け負う会社)の施工管理担当 空調・配管工事の現場管理

ゼネコンや設備工事の元請けから発注された空調ダクト・配管工事の一部を、「専門工事会社」として担当します。自社の配管工(パイプの接続・設置を行う職人)を現場に配置し、指示された工期通りに作業を終わらせる「下請け」の立場の仕事です。

未経験からの難易度 未経験歓迎

資格取得支援制度を使って、入社後に管工事施工管理技士等の資格を取るケースが一般的

働き方の傾向 波がある

月の残業は目安25〜40時間程度(施工管理職全体の平均は月30〜40時間程度という調査が複数あり、元請けから示された工期の終盤や試運転調整(設備が設計通りに動くかの最終確認)の時期に作業が集中しやすい)

年収の中央値(参考) 450万円〜650万円

求人の中心的なレンジ。元請けと比べるとやや低めの水準になりやすい

業務内容
  • 自社の配管工・作業員の手配・配置
  • 元請けの担当者との工程・仕様のすり合わせ
  • 配管・ダクト等の資材発注、搬入管理
  • 施工箇所の写真記録、元請けへの報告
  • 竣工前の試運転調整の立ち会い
具体的な業務イメージ

朝は当日どの現場に何人の配管工を配置するかを確認し、日中は現場を回って作業の進捗・安全確認を行い、夕方以降は元請けへの報告書類や翌日以降の資材発注をまとめます。中小の設備工事会社では、施工管理担当者が複数の現場を掛け持ちし、同時に2〜3件の小規模現場を管理することも珍しくありません。作業記録や資材発注書の作成にはExcel、現場写真の整理にはスマートフォンの写真管理アプリが使われます。

この仕事のやりがい
  • 自分が管理した配管・空調設備が、実際に建物で使われ始める
  • 配管工たちと協力して工期を守り切ったときの達成感
  • 資格取得支援を受けながら、専門知識・資格が着実に増えていく
向いている人
  • 資格取得など、コツコツ勉強を続けられる人
  • 自社の職人と密にコミュニケーションを取れる人
  • 元請けからの細かい仕様変更に柔軟に対応できる人
向いていない人
  • 現場作業より事務作業に専念したい人
  • 元請けの都合で工程が変わることにストレスを感じやすい人
  • 会社の規模が小さい分、教育体制の手薄さに不安を感じる人
つまずきやすいポイント
  • 元請け側の工程変更のしわ寄せが、自社の職人の配置に直接響く
  • 配管工の人手不足で、必要な人員を確保できないことがある
  • 竣工間際の試運転調整でトラブルが見つかると、対応に追われる
必要スキル
配管工とのコミュニケーション力 工程調整力 資材発注の管理力 基礎的な空調・配管の知識 Excelでの資料作成力
その後のキャリアパス例
  • 自社の工事部長・現場責任者へ
  • 管工事施工管理技士の資格取得でゼネコンの元請施工管理への転身も

掲載の年収はいずれも各パターンの求人情報から算出した中央値の参考レンジです(quickfactsを参照)。経験・スキル・企業規模により変動します。

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