建築設計という仕事設備設計士(一級建築士)
建物の中で使われる空調・電気・給排水といった設備の仕様を、一級建築士(建物の規模や用途を問わず設計に携われる国家資格)としての権限で統括的に決定する仕事です。意匠設計・構造設計とすり合わせながら、天井裏や壁の中に通す配管・配線のルートを検討し、設備図(空調ダクトや電気配線、給排水管の経路を示す図面)を作成します。大規模建築物を扱うには、さらに上位の設備設計一級建築士(一級建築士取得後、一定の実務経験を積んで取得する国家資格)が必要になる場合もあります。着工前の設計段階を担う仕事で、着工後の現場管理を担う施工管理とは業務のフェーズも所属先も異なります。
資格に加え、空調・電気・給排水の各設備分野の専門知識が求められる。大規模建築物では設備設計一級建築士(上位の国家資格)が必要になることもある
月の残業は目安20〜35時間程度(設備設計職は施工管理職に比べて激務ではないと言われることが多いですが、繁忙期は打ち合わせ後の図面調整が残業に回りやすいです)
求人の中心的なレンジ。設備設計一級建築士の資格保有や大規模物件の実績があるとさらに上振れすることもある
午前中は意匠設計・構造設計側との打ち合わせや現地調査、午後にまとまった時間を取って設備図の作成・機器選定、という配分になることが多いです。1つのプロジェクトで空調・電気・給排水の3分野すべてを担当することもあれば、分野ごとに担当が分かれることもあり、オフィスビルなど大規模な建物では図面の枚数が数十枚規模になることもあります。設備図の作成にはCAD・BIMソフト(3次元の設計データで建物全体を管理するソフト)での作図力、機器選定や見積もりの数値管理にはExcelでの計算力が必要です。天井裏のスペースをめぐって意匠設計側の要望(天井を高く見せたい等)と設備側の必要スペースが競合することも多く、複数の分野の専門家と折り合いをつける調整力が問われます。
🎮 この職種を疑似体験
意匠設計側から「天井をもっと高く見せたい」と要望されましたが、それでは空調ダクトを通すスペースが足りなくなることが分かりました。あなたの次の一手は?
実務ではこう対応することが多いです
スペース不足に目をつぶると、施工段階で設備が納まらないという大きな手戻りにつながります。
◎ それが実務でも評価される対応です
正解です。意匠設計・構造設計側の要望と、設備として必要なスペース・性能の両立を粘り強く検討できることがこのパターンで向いている人の条件です。
実務ではこう対応することが多いです
理由を説明せず断ると、他分野の専門家との調整がうまくいかなくなります。
実務ではこう対応することが多いです
性能を確認せずにサイズを変更すると、空調の効きが悪くなるなど建物の快適性・安全性に関わる問題につながります。
この職種で転職を考えたら
相性の良い転職エージェントは人によって違います。求人の量や、担当者との相性を見るためにも、2〜3社まとめて登録しておくのがおすすめです。
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