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建築設計という仕事意匠設計士(一級建築士)

意匠設計 × 一級建築士保有

意匠設計士(一級建築士)

代表例 一級建築士(意匠設計担当) 設計事務所の意匠設計主任

建物の外観・内観・空間構成といった「デザイン」を、一級建築士(建物の規模や用途を問わず設計に携われる国家資格)としての権限で最終判断する仕事です。施主(建物を建てる依頼主)からの要望を汲み取りながら、意匠図(建物の形状や仕上げ材料を示す図面)の作成から確認申請(自治体や指定確認検査機関へ、建築計画が法律に適合しているか審査してもらう手続き)までを主導します。着工前の設計段階を担う仕事で、着工後の現場管理を担う施工管理とは業務のフェーズも所属先も異なります。

未経験からの難易度 一級建築士必須

資格取得後も、意匠設計の実務経験を積んでから主担当を任されることが多い

働き方の傾向 忙しい

月の残業は目安30〜45時間程度(建設業界全体の年間実労働時間は2,056時間で、他産業平均より336時間長いという調査があります。意匠設計はクライアント対応後の図面作成が残業に回りやすく、繁忙期はさらに増えることもあります)

年収の中央値(参考) 600万円〜800万円

求人の中心的なレンジ。設計事務所の規模や担当プロジェクトの規模により上下

業務内容
  • 施主へのヒアリングをもとに、建物のコンセプト・間取り・外観デザインを固めるプランニング
  • 意匠図(壁や窓の位置、仕上げ材料などを示す図面)の作成、CADやBIM(3次元の設計データで建物全体を管理するソフト)を使った作図・修正
  • 建築基準法などの法規に適合しているかを自分で確認し、確認申請に必要な書類を作成する
  • 構造設計者・設備設計者との打ち合わせを重ね、デザインと安全性・機能性の折り合いをつける
  • 工事が始まった後も、設計図通りに仕上がっているかを現場で確認する立会い(工事監理)を行う
具体的な業務イメージ

午前中は構造設計者・設備設計者との打ち合わせやクライアントとの電話・訪問、午後にまとまった時間を取って図面の作図・修正、という配分になることが多いです。1つのプロジェクトを提案段階から竣工まで担当すると、半年〜数年単位で関わることも珍しくなく、同時に数件のプロジェクトを掛け持ちすることもあります。意匠図の作成にはAutoCADやBIMソフト(Revit等)での操作力、クライアント向けの提案資料にはPowerPointでのプレゼン資料作成力が必要です。法規チェックの際は建築基準法や自治体の条例を条文レベルで確認する必要があり、地道な確認作業も業務の一部です。

この仕事のやりがい
  • 自分が設計した建物が実際に建ち、人々がそこで生活・仕事をする姿を目にできる
  • クライアントの抽象的な要望を、形のある建物として実現できたときの達成感
  • 意匠設計の最終判断者として、プロジェクト全体をデザイン面から統括する裁量の大きさ
向いている人
  • 抽象的なイメージを具体的な図面・デザインに落とし込むのが得意な人
  • 法規やコストの制約の中で、最善のデザインを模索し続けられる人
  • 構造設計者・設備設計者など他分野の専門家と粘り強く調整できる人
向いていない人
  • 一つのプロジェクトにじっくり時間をかけるより、短期間で多くの案件をさばきたい人
  • 図面の細部の確認や修正作業を地道に繰り返すことにストレスを感じる人
  • クライアントの要望と法規制・予算の板挟みに疲れやすい人
つまずきやすいポイント
  • クライアントの「もっとおしゃれに」といった抽象的な要望と、建蔽率(敷地面積に対する建築面積の割合の上限)や高さ制限などの法規制、予算の折り合いをつけるのが難しい
  • 構造設計・設備設計側から「その形状では梁が通せない」等の制約を後から指摘され、デザインの練り直しを迫られることがある
  • 竣工直前の修正対応など、繁忙期の業務集中で残業が増えやすい
必要スキル
意匠デザイン力 CAD・BIM操作スキル 建築基準法などの法規知識 クライアントへのヒアリング力 他分野専門家との調整力
その後のキャリアパス例
  • プロジェクトマネージャー・意匠設計部門の管理職へ
  • 独立して個人の設計事務所を開業する人も

🎮 この職種を疑似体験

クライアントから「もっとおしゃれな外観に変えてほしい」と要望されたが、要望通りにすると建蔽率を超えてしまうことが分かりました。あなたの次の一手は?

実務ではこう対応することが多いです

法規に適合しない設計は確認申請が通らず、後で大きな手戻りになります。

◎ それが実務でも評価される対応です

正解です。法規やコストの制約の中で、最善のデザインを模索し続けられることがこのパターンで向いている人の条件です。

実務ではこう対応することが多いです

理由を説明せず断ると、クライアントとの信頼関係を損ないやすくなります。

実務ではこう対応することが多いです

法規への適合を確認し実務上の判断を行うのは意匠設計者自身の役割で、丸投げできるものではありません。

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